地元に電気店を経営してる友達がいます
田舎なのにオシャレな電気店なんです
(失礼な)
電気店は彼女のお父さんが創業者です
それを引き継いたのが友達と、そのご主人
ご主人は主に外回りで、友達がお店番と事務をしています
この辺はシニア世代が多くなってお店にはお茶を飲みに来るお年寄りも多いそうです
さながら老人カフェ
親の代からのお客さんはもうすでに親と同年代か、少しだけ年下だとか
なので、仕事の内容もだいぶ変わってきたと言っていました
「電球が切れたからつけ替えてほしい」
「お宅で買った換気扇の掃除をしてほしい」
何かをやってほしいという要望が多くなってきている
だから電気屋さんだか、便利屋さんだか分からないと言っていました
この間はお客さんを整形外科に連れて行ったと言っていました
こんなことをやってくれるお店なんて聞いたことがありません
量販店では考えられないことだから
特に老人は個人店で買い物をするのが便利なんです
友達の電気店は国道沿いにある3階建ての大きなお店なんですが
規模をだいぶ縮小してしまいました
なので夫婦2人だけでお店をやるようになりました
コロナ渦で世間の状況も変わってしまい、売り上げもだいぶ減ってしまったそう
そして、お年寄りが外に出なくなってしまい
ご主人がお客さんに呼ばれて出向いていく
こんなことが多くなっているのが現状のようです
バブル崩壊の時までは人も多く賑わっていた所も
今は、シャッター商店街になってしまいました
たまに帰省して歩いてみると
あの頃(10代の頃)
ここには可愛いサンリオショップがあったのに
あそこのビルの2階には美味しいパンケーキのお店があったのに
こんな田舎に不似合いな洋服屋さんができた時にビックリしたお店も
今はシャッターが降りている
たまに帰省した私が
あの頃を思い出して懐かしんでる場合ではないような気がして
シャッター商店街から思わず目をそむけてしまいました
そんな中では今までの延長で生きることは難しく
何かしら世間に合わせて自分を変えて生きていく必要があります
やりたくないことでもやらなくちゃならない現実もあります
友達の電気店にとってお客さんだった人達が困っているのを見ないふりは
できないと言っていました
悲しいけれど、それでも私の故郷には違いない
いつの日かシャッターが開く日はくるんだろうか
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