お母さんと盲導犬ラッキー

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長男が保育園に通っていた時に同じ役員のお母さんと仲良くなりました

彼女は目が見えません

なので、そばにはいつもラッキーがいました

ラッキーは盲導犬です

彼女は長男と同じ歳の男の子と2歳下の女の子のお母さんです

保育園の役員をやることを自ら申し出て役員になった彼女

大丈夫なんだろうか

負担にならないだろうか

とても心配しました

でも、私の心配は余計なお世話だったんです

もちろん出来ない仕事はあります

でも、出来る仕事は進んでやっていました

バザーの飾り付けに使う折り紙で作る輪っか

それを一人で誰よりも上手に作りました

そしてバザー当日は大きな声でお客さんを呼び込み

ラッキーとお母さんは人気者でした

実際に彼女は家で何でもしていました掃除に洗濯、お料理そして買い物まで

一度、役員のお母さんの一人と私で彼女のお家に行ったことがあります

バザーの買い物に彼女も同行することになり迎えに行った時でした

美味しい手作りクッキーをご馳走になったんです

その時に彼女が言っていた言葉は今でもはっきりと覚えています

「自分の子供たちに他のお母さんができることを、私ができないと思ってほしくない」

と、言っていました

保育園の子供たちもお母さんとラッキーのことが大好きでした

子供たち一人一人の名前を全員覚えていて、声を聞いただけで

「○○くん、この間は一緒に遊んでくれてありがとー!」

「今度、遊びに連れて行ってくれるって聞いたけどありがとうね!」

そんな言葉をいつも子供たちにかけていました

子供達はラッキーとの距離も考えながら、お母さんの手を引いたりする事ができるんです

それは、彼女の長男が先生になってレクチャーしてるから

みんなを集めてラッキーに触らないことや

お母さんの手を引く時の注意点などを教えていました

それはとっても頼もしい姿でした

子供達は真剣にその話を聞いて実行するんです

卒園してから彼女は引っ越してしまったので会うことはありませんでした

それが駅で偶然、彼女と3代目ラッキーそして彼女の長女と再会したんです

私が見つけて声をかけると

満面の笑みで振り返ってくれたんです

駅前で抱き合って再会を喜びました

 

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