以前勤めていた時に
朝の通勤時間で
仕事帰りのスターバックスで
昼間の皮膚科で
よく会う人がいました
とてもハイセンスな人で、私は毎回会うと目が釘付けになりました
ファッション関係の仕事をしている人だろうと、密かに思っていました
彼は(いや、彼女かもしれない)
ファッション雑誌から飛び出たような
バラの花のジャケットに黒いハット、黒い巻きスカート
スニーカーは赤とグリーンの色違い
あるときは、お笑いの人しか着ないと思ってた
伊勢丹の紙袋のようなパンツスーツを着ていることもありました
そして夏には、ストライプのハーフパンツ
上は同じストライプのタンクトップ
麻の生成のジャケット
ね、これだけでもただ者じゃないでしょ?
でもね、ホントにステキだったんです
皮膚科で1度お会いした時は、持っていたかごのバッグから
シンデレラしか持たないような、小さな銀色の取っ手のついた手鏡を取り出し
自分のお顔をチェックし始め、白いレースのハンカチで額の汗をぬぐっていました
その時の私の顔は、口をポッカリと開けてうっとりしていたに違いないと確信しています
そして、とうとうその日はやってきました
スタバでお会いしたんです✨
一人で外のイスに座ってお茶を飲んでいました
その時同僚が「こんばんは、いつもステキですね」と声をかけ、話し始めたんです💦
慌てた私は同僚の後ろからそっと覗いて「すみません、失礼ですよね」と言うと
そのお方は「あら、いいわよ」とニッコリ微笑んでくれ
「よかったらここに座ってちょうだ…い」と、言い終わらないうちに
ものすごい早さで私達は座りました
やっぱりデザイナーさんでした「もうすぐ都内に引っ越してしまうの」とも言っていました
「私達はあなたのことを実は以前から知っていてステキだなと思っていたんですよ!」
「引っ越してしまうなんて残念です」なんて
はじめて会ったずうずうしいおばちゃんに、そう言われてさぞかし困惑したことでしょう
あの時はゴメンなさい私たちは乙女のような錯覚をしてはしゃいでいました
以後気をつけます💦
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