今回の引越しでついに念願のわたしの部屋ができました
結婚してからはじめての自分だけの部屋です
鎌倉ではリビングの片隅にデスクを置いてパソコンを置いてという感じでしたが、この度めでたく自分の部屋ができたことに嬉しくて嬉しくて
これからどんな部屋にしていこうか妄想しているだけでとても幸せです
先日、家具とか生活雑貨のお店に行った時に、ディスプレイがもう新しい生活の準備で一新されていました
一人暮らしの家具家電コーナーや、子どもの入学のデスク周りとかのコーナーもあって、そこで姉妹と弟らしき3人がおままごとをしていました
姉妹の部屋というコンセプトの部屋は淡いピンク色で統一されています
並んだ勉強机と後ろには二段ベッドがあって、何やらお姉ちゃんと妹はストーリーの中でおままごとが進んでいますが、弟君は「ぼくはこんなピンクの部屋はイヤだ!」とふてくされていました
わたしは笑ってしまいました
それはなんだかその弟君の気持ちがものすごく分かったからでした
わたしが子どもでも、たぶんピンク色の部屋はイヤだと思ったに違いないです
男の子だからとか、女の子だからとか関係なくこれは好みの問題ですね
この子どもたちのことを見ていて、昔のことを思い出しました
わたしが20代の頃までは、選択肢がない柄や物がわりと多かったんです
例えば家電の、炊飯ジャーやポットには必ずといっていいほど花柄がついていました
(今はレトロでそれが人気だったりしますね)
女性ならみんな当然花柄が好きだという観念があったようです
わたしは、どうしてみんな花柄がついているんだろうと思っていましたし、正直にいえば好きじゃなかったし、買いたくないと思っていました
家事全般は女性の仕事だと思っていた時代だったのでそうだったんでしょうか
この頃、わたしの勤めていた会社の近くに「無印良品」のお店ができたんです
わたしは嬉しくて毎日通い、そこで生まれて初めて無印良品で買った物が段ボール素材のパイプの紙管ボックスというものでした
その上に天板を乗せれば収納棚になったんですね
なかなか画期的なもので、確か連結部分がプラスチック製で緑色だったと記憶しています
それからはだんだんと個性的なお店ができてきて、自分の好みの物が買えることに喜んだ人はたくさんいました
わたしが子どもの頃には可愛らしい部屋なんて持ってる子どもはいなかったし、ましてや何もかもがピンク色でおとぎの国のような部屋は、よっぽど裕福な家でしかお目にかからなかったと思います
でも、そんなピンク色の世界に憧れていた女の子はいました
手に入るとは思えない夢の、魔法の世界でしたから、余計に憧れますよね
きっと違う世界に行けると信じていたんだと思います
どうしてわたしは憧れなかったんだろう…今でも不思議です
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