レッテルを貼っていたわたし

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以前、勤めていた会社にいわゆる「お局様」のような人がいました

 

とてもキレイな人でしたが見た目がきつそうで、ちょっと意地悪そう、話し方物言いもハッキリと言う人でした

 

私のあまり好きなタイプの人ではなかったんです

 

でも、こんなことは子どもの頃から何度もありました

 

ちょっと苦手なタイプの人、なるべくお近づきになりたくない人

 

第一印象は正しい事も多いし、自分の直感は正しいと何度も思った事があります

 

それでも仕事上関わりがあるので、このお局様とやりとりをしなくちゃならないのはとっても憂鬱でした

 

毎日通勤途中の道で、何度も向きを変えて家に帰りたくなりました

お局様の仕事は完璧で、非の打ち所がありません

 

なんでもコツコツとやって、人の何倍も努力をするので課長からの信頼も厚く、全国の支社の中で、2年に一度、職場の改革案を発表する場で優勝をしたこともあります

 

それを任されていたのがお局様でした

 

そんなお局様の人となりを見ていて、だんだんと「あれ?第一印象とは違うかもしれない」と思うようになっていきました

 

それは、お局様があるとき笑ったんです、何をしても笑わなかった人が

 

わたしが、床に落ちた物を拾おうとしたときにくしゃみをしてしまい、同時におもいっきり頭を机の角にぶつけてひっくり返ってしまったんです

 

それを見てお局様は声を出して笑いました(いや、笑われました)

 

わたしは、笑われたのになんだか嬉しくなってしまい、一緒に笑いました

それがきっかけで少しずつ話しができるようになるまでに1年かかりましたが、サザンが好きで、北欧が好きなことが分かりました

 

でも相変わらずぶっきらぼうなお局様でした

 

歯に衣着せない言い方をして、笑顔がない…確かにこれだけでも印象が悪い

 

でも、それは表面だけのことで、わたしには見えない所がたくさんあるはずなのに

 

ぱっと見てこの人は、こんな人だろうと決めつけてしまい、そうするともうその先を見ようとはしなくなります

 

周りの人の話を聞いているうちに、お局様はこんな人なんだろうというレッテルを貼っていたんです

ほんとうにみんなが言うような人なのかな?と、ちょっとだけでも考えることが必要でした

 

時間がかかるかもしれないけど、そう考えていった先で、その人が笑ってくれたら

 

それは私が見つけた宝物なんじゃないかと思った出来事でした

 

後から知った話しですが、そのお局様は同期の人たちから仕事ができることを、妬まれて、ずいぶんと辛い想いをしていたそうです

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