子どもの頃つらいことや悲しいことがあった時、大人に「時間が解決してくれるからね」
そう言われたことが何度もあります
子どもの頃はそんなことを言われてもピンときませんでした
優しさで励ますために言ってくれた言葉だと分かっていても
「何も知らないくせに、そんないい加減なことは言わないでほしい」と、そんなことを想っていた子どもでした
「時間ってどのくらいかかるの?」今こんなにつらいのに、すぐにでも解決したいのに
このつらさを解決してくれるまで待つ時間なんて、耐えられないと想っていたんです
そして、このつらい想いが永遠に続くようなそんな気がして、とっても怖かった
20歳の頃大失恋をしたことがあります
その時はこの世の終わりだと思ったし、考えないようにしても次から次へと考えてしまい
自分でもどうやって毎日を過ごしたのか覚えていません
そんな時にも言われた「時間が解決してくれるから」、と言う言葉
確かに時間がたてば状況も変わり冷静になりますでも、時間をどれだけかけても
心の傷は癒やせないこともあると知りました
でも、原因は自分の感情に蓋をして見ないふり、大丈夫なふりをしていたからなんです
自分はダメな人間だと思い込んでいて、ほんとうは執着心だって怒りだってあったのに
自分の感情に向き合うことが怖かったんです
だから人前では平気を装い強がって
「わたしは大丈夫だよ!」
「そろそろ前を向かなくちゃね」
「いつまでもクヨクヨしててもしょうがないしね」、なんて
そんな言葉で自分を納得させていました
でも強がって蓋をしていた感情が、1年ほどたった時、あるきっかけで
蓋がはずれてしまいました
そしたら涙が次から次へと出てきて、ワンワンと大声を出して泣いてしまい
そして、失恋相手のことをぼろカスに言ってる自分がいました
しばらくしてその頃の感情を思い出してもつらくなることは、ほとんどなくなりました
それは、自分の感情をおもいっきり外に出すことができたから
そう想っています
自分の感情とつらくても怖くても、向き合って泣いて怒って感情を出してみたら
そこでやっと、ほんとうの意味の1歩が踏み出せました
その時やっと「時間が解決してくれる」、というその意味が分かりました
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