好きなことを純粋にやっている人ってすごく惹かれるし、そんな人がおすすめしてくれる物は間違いないと思っています
そう思うのは自然のことなんですね
私の甥っ子の次男はイタリアンBALのお店を夫婦でやっています
小さなお店なんですが、最近では都内からもお客さんが来てくれるようになったそうです
甥っ子は20代の頃、都内のイタリアンレストランで3年程修行の後、単身イタリアに渡たりました
若いから勇気もあったし、夢があったからといっても、一人で行こうと考えるのは相当の勇気が必要だったと思うんです
今から20年以上前の話しです
今でこそ世界中で日本人が活躍していて、和食も認知されていますが、甥っ子の行った先は日本人がほとんどいない片田舎でした
日本のことなんて知ってる人がいるんだろうか?、という所だったそうです
勤めた先のレストランで、シェフやスタッフに和食を作ってあげても誰も食べてくれなかったそうです
パスタの国ですから、パスタ以外の麺なんて、という気持ちがあったのかもしれませんね
そして「こんなもの食えるか」と、一口も食べずにゴミ箱に捨てられたと言っていました
作ったのは、天ぷらうどんでした
でも、甥っ子は「いつか、必ず食べさせてやる!」と思ったそうです
言葉の壁や辛いこと、悲しいことがあっても、日本へ帰ろうとは思わず、そこで3年ほど修行を続けました
続けられたのはイタリア料理が好きだったからなんです
色々とあっても、くさらずにコツコツと純粋にやる姿に、次第にスタッフも甥っ子のことを認めてくれるようになったようです
日本人の持つ勤勉さ、真面目さは心を動かすのかもしれません
いくら好きでも横やりが入ったり、望ましくない環境だったり、人との関わりの中で難しいことも出てきてしまいます
でも、甥っ子を見ていて感じたのは
「好きなことをやる」「コツコツとやる」が、「勝つんだな」ということです
そして、日本に帰ってきて更に修行をした後、念願のお店を出しました
私は地元から離れて暮らしているので、実家に帰ったときには必ず行くようにしています
イタリアンBALなので主に出すお酒はワインで、イタリア料理そしてパスタも絶品なんです
甥っ子がおすすめのワインはなぜか間違いないと思っていて
「頂きます」
「お任せします」と安心して言えます
これはひいき目とかではなくて、好きなことを純粋にやっている人が自信を持って選んで、勧めてくれることに疑う気持ちがないということですね
それは、年下とか年上とか男とか女とか関係なく、純粋に好きだからコツコツとやっていて、気がついたら自分のものにできた人、そこから自分の世界を作れる人
そんな人に惹かれます
そんな人に私もなりたい
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