友だちが「お帰り」と、訪ねてきてくれました
彼女の長男と、わが家の長男は同級生です
彼女の長男は野球少年で小学生からずっと野球をしていて、そうなると親も野球が詳しくなり、わたしは彼女から野球についていろいろと教えてもらうこともありました
その彼女と、先日MLB開幕戦2日目に聞いた「君が代」の国歌斉唱時の話しになり、わたしがその「君が代」を聞いて泣いた話しをすると、彼女も同じように泣いたと言っていました
リトルグリーモンスターの、国歌斉唱でした
目をつぶって聞いていたら、霧のかかった森林が浮かんできて、そこにこだましている精霊たちの歌声のように聞こえてきて
今までの「君が代」とは全くの別物に感じましたし、60年以上生きてきて、「君が代」に対してこんな感情になったのは初めての経験でした
作詞は、平安時代の中頃『古今和歌集』の短歌が元になっているそうで
まさしく「千代に八千代に」千年も万年も続くという意味が、しみじみと心に響く歌声に泣けてきて、自分でも驚きました
彼女の長男は2年ほど前から、関東から九州に転勤になって、「また、ずいぶんと遠いところに行ってしまう」と、話していたのを覚えています
元気でやっていたようですが、昨年の夏ぐらいから、会社の上司からのパワハラが原因で病院に通うようになってしまったんです
ですが、病気になってしまったということで、この春から転勤の辞令が下りて関東に戻ることになり、彼女はホッとしていました
体重がだいぶ減ってしまっていたようですが、母親の元で1ヶ月も生活をしていたら体重もすっかり元に戻って、新たな場所での生活が始まる事になり
先日引っ越していきました
男の子はあまり詳しく話さないので、もどかしいことがあったようですが、こんなことを言っていました
成長した鳥が飛び立って、病気をしたりケガをしたりした時に、戻ってくる場所が実家でそこで癒やすことができたらまた飛び立っていく
実家はそんなところかもしれない、親だけは何も言わずに聞かずに受け入れて癒やしてあげる
何か言いたい、聞きたい、でも今回は黙っていよう…そう思ったそうです
最初は、そんな神様みたいな事できないと思ったけれど、長男のあんな顔をみたのは初めてで、これはただ事ではないと感じたんだとか
だから自分も久しぶりに親をがんばった、と言っていて
彼女もわたしも「君が代」を聞いて、なぜだか分からないけれど同じように泣けたこと、「なんだか歳をとったのね」、と2人で笑いました
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