桜のトンネルを通ってみたら

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つい先日、甥っ子の次女の大学が決まったと連絡がありました

 

春から大学生になります

 

甥っ子の次女は中学受験をして入学したんですが、わりとお堅い学校なんです、なのに高校生になると、うっすらとお化粧をして学校に行っていることに驚きました

 

「お堅い学校だって今どきはみんなそうだよ」、と娘に言われて高校生の化粧が日常になるなんて時代を感じていたんです

 

わたしの化粧デビューは短大生になってからでしたが、あの頃の化粧はコマーシャルの影響をすごく受けていて、わたしもなんだか大人になったような気がしてわくわくしたのを覚えています

竹内まりやさんの「不思議なピーチパイ」は資生堂のコマーシャルでした

 

そして矢野顕子さんの「春咲小紅」

 

その後が忌野清志郎さんと坂本龍一さんの「いけないルージュマジック」と毎年話題になりました

 

化粧がだんだんと面白くなり、友達とお互い買った化粧品を使いアイシャドウの色を、こっちかなイヤイヤこれは派手すぎるといいながら練習をしていたんです

 

鏡に映る自分に少し照れながらも、化粧をすることがとっても楽しかったんですね

後ろ襟から前ボタンの途中までフリフリがついたサーモンピンクのブラウスと、スカートにはプリーツがたくさん入っていたオフホワイトのスーツ

 

はじめて履いてみたハイヒールはベージュより少しだけ茶色でした

 

今でもハッキリと覚えている、短大の入学式で着たスーツです

 

ついこの間まで制服を着ていたのに、パーマをかけたり化粧をしたり、嬉しい気持ちもあったけれど、寂しい気持ちも半分くらいありました

早く大人になりたい気持ち、でも、このままずっとこの場所にとどまっていたい気持ち

 

みんながそれぞれの新たな場所へ行ってしまうのが寂しかったし悲しかったんです

 

もう二度と会えなくなってしまうような気がしていました

 

春は心がウキウキと心踊るけれど、同時に寂しさも連れて来るんですね

 

あの頃と同じ桜のトンネルを通ってみたら、切ない気持ちもよみがえってきます

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